ぷるぷるタケノウチ

タケノウチユカタのブログ。子供は見ちゃだめ!半目なら許す!

喉、故に戦国時代


今、喉の中で熱き戦が始まった。

咳 VS 喉痛 VS 睡魔

戦の開幕は咳が喉に放ったこの一言だった

「ゴホン」

以前より隣国の喉に攻め入ろうと目論んでいた風邪菌と咳が裏で手を組んでいたことには薄々気付いていた喉ではあったが、

先日、喉国の宴「カラオケ」の後を攻め込まれた。

国を挙げての宴故に、その時ばかりは国境警備も手薄になっていた喉であった。

一気に攻め込む風邪菌、勢いを増す咳。

喉の得意戦術「イソジンうがい」も、風邪菌の分厚い兵数には歯が立たず衰退の一途を辿る。

しかし、ここで黙っていないのが喉の同盟国「睡魔」である。

名策士率いる睡魔軍はこれまでも「テスト前の追い込み」や、「夜更かしした日の翌朝」など、数々の戦に勝利してきた。

以前より不仲である咳国の戦力が喉に傾いたこのタイミングを名策士率いる睡魔軍が見逃がすはずがなかった。

元より、咳国の兵数は多くはない。この度の戦で咳国が喉に勝っていたのは風邪菌の働きが大きいことに気付いた睡魔軍はここである作戦を実行する。

それが「エスタックイブ」だ。

エスタックイブには喉痛、風邪によく効くだけではなく、睡魔軍を盛り上げる成分まで含まれているのだ。

風邪菌の熱は徐々に冷め始め、睡魔軍は益々勢いを増していく。

しかし咳軍の勢いは落ちることはなかった。

もう目を瞑って3数えれば眠れそうなほど、睡魔軍は勢いを増していたが咳軍はそれを阻止し続けた。

睡魔を阻止すれば、風邪菌はまたたて直せる。
咳軍が得意とする夏独特の長期戦を持ちかけてきたのだ。

しかし、これも睡魔軍は計算済みであった。睡魔軍が元より咳軍との戦の為だけに用意していた戦術「のど飴」を投下したのだ。

流石に咳もこれには手も足も出なかった。

タケノウチ喉元三国志

この戦国の世を勝ち抜いた睡魔に言いたい。

おやすみなさい。


風邪をひいたら睡眠とるのが一番です。
みなさん夏風邪にはご注意を。



冷蔵庫の中身はなんでしょう?


「ふー、おなかいっぱい。ご馳走さま」

『満足してもらえたみたいでよかったわ』

「本当に料理出来るんだね、意外だったよ。笑」

『意外は余計!』

「はは。でも本当に。こんなに美味いビーフシチューを食ったのはじめて。完全に胃袋つかまれたな。笑」

『愛がこもってるからね』

「あーあ。俺にもこんな彼女がいたらな、、、って、あ!!ごめん!俺ビーフシチューこぼしてんじゃん!うわ、絨毯にシミついてるし、本当ごめん!ふくものある?」

『全然いいよ、気にしないで』

「でもこれまだ新品じゃないの?ふかふかだし、、」

『でも、安物だから。本当に気にしないで!どうせいつかは汚れるものなんだから。ね?』

「んー、、、ごめんね。次新しいの買うとき言って!プレゼントするから!」

『そんなに気にしなくていいのに』

「あ、じゃあせめて後片付けは俺にさせてよ!俺の気も収まらないしさ」

『うーん、、じゃあお言葉に甘えて、一緒に片付けよっか!』

「おーまかせろ!俺昔キッチンでバイトしてたから皿洗うのだけは上手いんだ」

『本当かなー?』

「本当だってば!例えば包丁を洗うときは、、、て、あれ?この包丁結構年期入ってんね。」

『古いわけじゃないんだけど、硬いものを切っていたら傷んじゃて』

「ふーん。ん?これ冷蔵庫だよね?なんでビニールかぶせてんの?」

『匂いが漏れちゃうのよ』

「におい?キムチでも作ってんの?笑」

『違う。腐ってるのよ。肉が』

「なにそれ、もしかして死体でも入ってたりして笑」

『そうよ?』

「なにその冗談、こえーわ。笑」

『冗談のつもりはないけど?』

「いやいやいや、こんな小さい冷蔵庫に人が入る訳ないじやん」

『バラバラにして入れてるに決まってるじゃない』

「え、、?真顔で変な冗談いうなよ」

『だから冗談じゃないよ』

「、、、、、、、どうやって?」

『だから、この包丁でバラバラに切り分けたのよ。』

「硬いものって、、、骨?」

『そう。特に骨盤を砕く作業は苦労したわ』

「いや、もうやめない、、、?」


『今少しだけ本当に死体入ってるかもって思ったでしょ?笑』


「、、、、、、、っんなんだよ、もうー!怖いじゃんやめてよ。ちょっとだけ焦ったじゃん!笑」



『冷蔵庫の中、みたい?」



「え、、?いやいや。もし、仮に、死体が本当だったとして、誰の死体が入ってんの?」

『彼氏』

「なんで殺す必要があるんだよ」

『好きだからよ。好きだから、ずっと側にいて欲しいって思ったの。私の中にいて欲しいって。』

「意味がわかんないよ」

『そんなにおかしいかしら?』

「どうやって殺したって言うんだよ」

『部屋の真ん中でね、彼の手足を縛って、右胸に包丁を刺したの。人って思っていた以上に柔らかいのね。歯応えの無い沢庵みたいだったわ。なんだか実感が無くて、何度も何度も刺したの。思ってたより血は吹き出なかったけどマグマみたいにゆっくりと沢山流れてね。フローリングの溝に入っちゃって、掃除しても取れなくなっちゃった』

「だから、、、絨毯?」

『そうなのよ。で、このままじゃ彼が腐っちゃうと思ったから冷蔵庫に入れようと思ったんだけど、入らないからバラしたの。すっごく時間がかかったわ。でもいざ切っちゃうとね。彼が彼じゃなくなったというか、何なのかすらわかんなくなって。でも微かにまだ彼の匂いだけが残ってて。不思議な感覚よ、彼であって彼ではないそれって。今となっては面影すらないけどね』

「改めてよくわからない。仮にこの話が本当だとして、何故俺に?」

『あなたが聞くから答えているだけよ。別に隠しても無いし、晒してもない。あなたが聞いたのよ?」

「、、確かにそうだな」




『冷蔵庫、あけたい?』





「いや、嘘に決まってる」

『もしも本当だったらどうする?』

「え、、、、、いやいや、ないない!」

『ビーフシチュー。美味しかった?』










「え?」







『私の中に、あなたの中にいてほしいなって思ったの』



「おい、、、うそだろ、、、?」



『洗い物はもういいから、寝室に行かない?』

「いや、ちょっと待ってくれ」

『待てない。彼があなたの中にいる内に、一つになりたいの』

「おい、来るな!」

『冷蔵庫の中見てみたい?それとも、




















冷蔵庫の中、入りたい?』




「やめろーーーー!!!!!!」





これもSMプレイと呼べるのだろうか。




鼻毛





「鼻毛出てるよ」
『え、うそ』
「ほら、鏡」
『うわ、本当だ』
「ほら、ピンセット」
『気がきくな、ありがとう、、いてっ』
「本当お前は、バカだなぁ」










「鼻毛出てるよ」
『やだ、うそ』
「ほら、鏡」
『え、男のクセに鏡なんて持ってるの?』
「女のクセに鼻毛出てるよりましだろ」
『馬鹿にしないでよ!』
「先にバカにしたのはお前だろ」
『帰る』
「なんでだよ!おい!おーい、、はあ」








「鼻毛出てるよ」
『ハナゲ、、トハナンデスカ?』
「だから、鼻毛出てるよ」
『ハナゲ?ハナ、、ゲ?oh..』
「ほら、鏡!」
『ハナゲ、、OH!ハナのケね!』
「ほら、ピンセット」
『ソノマエニ、ワキのケヌケヨ』
「脇毛は別にいいだろ」
『ニッポンジンリカイデキナイネ』
「もう帰れよ」










「鼻毛出てるよ」
『そうか』
「ほら、鏡」
『本当だね』
「ほら、ピンセット」
『いいピンセットだね』
「抜けよ」
『どうしてだい?』
「みっともないだろ?」
『君は鼻毛が出ている出ていないで人を決めるのかい?鼻毛一つで本質が見抜けるのかい?君は僕を差別しているね、例えば、超高級車に乗ったセレブがだね、、』
「もういいです」










「鼻毛、、か?それは鼻毛か?」
『にゃー』
「ほら、鏡、、、」
『ふしゃー!!!!』
「こら、威嚇はやめなさい!写ってるのはおまえだよ!痛い!痛いから!」
『にゃー!!!!!!!!!!』












「鼻毛出てるよ」
『え、うそ』
「ほら、鏡」
『うわ、本当だ』
「ほら、ピンセット」
『気がきくな、ありがとう、、いてっ』

「本当お前は、いいやつだなあ」
『え、なんで?』
「なんでもないよ。」
『なんだよ、急に気持ち悪いなー笑』
「鼻毛出てたやつよりマシだろ笑」
『でもピンセット持ってるのはやり過ぎだよ』
「あ、やっぱりそうか笑」



ドエム


朝起きたら、地球上にはドMがひとり。



人がすっかり消え失せて、雀の声だけが響く朝。
メイド服をパジャマにした男が起床。

睡眠中に取れたカチューシャを頭に付ける。

欠伸をしながらやけに静かな朝だなぁ、と思う。

わざわざ装着したカチューシャとふりふりのメイド服を脱いで、ビジネススーツに腕を通す。

茶色の革靴をはく。


玄関を出て、駅に着いた頃に彼は気付く。


あれ?誰もいない、、?

勿論電車の音もない、
すいませーん。
呼びかけても反応はない。


駅前のTSUTAYAにも、ミスタードーナツにも、どこにも人がいない。


この異様な空気、携帯を取り出す。

電話は繋がるが、誰も出ない。
ヤフーニュースが更新されていない。

不可思議な朝。

タクシーもいない。三駅先の会社まで歩いてみる。


勿論すれ違う人もいない。
テレビには何も映らない。
野良猫はいつも通りだな。
でも、餌付けババァが今日はいない。


会社についても誰もいない、スーパーマーケットにもコンビニにも、行きつけのこってりしたラーメン屋にも、離婚して別居中の妻も、月一で通うSMクラブにも誰も何もどこにも、人がいない。





この時、ドMは何を思うんだろうか。

地球規模で行われる放置プレイを楽しむのか?
メイド服で街を歩くのか?
もっと酷い格好もするのか?
このアンニュイな空間に発情したりするのだろうか?

でも、亀甲縛りの達人はもういない。
言葉攻めもしてくれない。
ヒールに込められた快感を2度と味わえないかもしれない。




朝起きたら、地球上にはドMがひとり。



彼は何を思うんだろう?




まいすうぃーと えび

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マイペットえびを、
今月で人に譲ることにした。
理由は、私が遠くへ引っ越すからだ。

本当は連れていきたいよ、
離れたくないよ。

でも、長旅をさせるのは
えびにも負担がかかる。

だから、仕方ないお別れなんだよね。

でも、短い時間だったけど、
本当に感謝してる、、。


そんな大好きなえびの為に曲をつくりました。







「マイスウィートエンジェルえび」

作詞タケノウチユかタ
作曲 タケノウチユかタ




初めて出会った君の
君の名前はえびえびえびえび
目と目が合ったその瞬間
僕の胸はドキドキドキドキ

あいにーじゅー
シュプリンガールエンドボーイ
もう君の虜さ

これはきっと運命ハピネス
赤い糸と赤い身体
スウィートエンジェル
嫉妬純情感情
はさまれたいよ
君のハート型のハサミで


無口で可憐な君は
日本代表大和撫子
本当はハワイ出身の
ミニマムラブリーえびえびえびえび

あいにーじゅー
シュプリンガールエンドボーイ
でも君とさよならさ

これはきっと運命だね
悲しい夜もずっと一緒
だったのにね
愛情友情ずっと
はさまってたいよ
君のハート型のはさみに

えび、君は貰われていくんだ
だけど忘れないであの日々を
泣いたり笑ったり喧嘩もしたね
本当は猫が飼いたかったんだ


(激しくギターソロ)


きっと運命ハピネス
赤い糸と赤い体
スウィートエンジェル(えびえびえびえび)
愛情友情ずっと
離れてても変わらないよ
変われないよ(スウィートらぶらぶ)

きっと運命ハピネス
これからも笑顔でえび踊りして
えびえびえびえびえび
えびえびふぉーえばー
もう君の虜さ

はさまれたいうぉううぉういぇー











ちなみにサビのコードはこんな感じです。


G D Em  D C D G 


いなごらいだーの空に唄えばとほとんど一緒ですね。




いつか時間と金と労力と機材とやる気と根気があったら録音しよ。

机上の空論



「私が産まれた瞬間にこの世界はできたと思うの」

『随分と大胆な発想だね』

「あなた、幽霊って信じる?」

『否定はしないけど、僕は信じないかな』

「どうして?」

『見たことが無いからね』

「そうでしょ、それと同じよ。私もわたしの産まれる前を見たことがないの。だから信じない」

『でも言葉や、文明があるだろう。それに実際に僕は君の産まれる前の20年間を知ってる』

「それを言うなら、幽霊だって心霊写真や、体験談を語る人は沢山いるわ。でもあなたは信じないんでしょ?一緒じゃない」

『一緒じゃないよ、だって、そしたら僕の記憶はどうなるのさ』

「心霊体験者の記憶はどうなるのよ」

『いくらなんでも君の話には根拠が無さ過ぎるよ。』

「あなたの幽霊はいない説と同じよ。逆に、私の説が間違ってると言い切れる根拠はどこにあるの?私は宇宙人の実験用マウスなの。こんな過去があって、こんな言語があって、こんな文化の中にマウスを掘り投げたらどうなるんだろう?って実験よ。あなたは私の唐突に投げる“私が産まれた瞬間にこの世界はできたと思うの”に対して、“随分と大体な発想だね”と答える為に用意された実験道具なのよ」

『あまりにも机上の空論が過ぎるよ。もし仮にそうだったとして、君は何をしたいんだい?』

「何もしないわ。もし、私の仮説が正解でも、不正解でも。どちらにせよ、こうしてあなたがここに来るまでの30分間、体を温める為に120円を財布から出して、缶コーヒーを握りしめるのよ。何も変わらないわよ。」

『悪かったよ。何かおごるから』

「それは悪く無い発想ね。」

『君の為の実験道具らしいからね』

「あなたって本当ヤな人」






こうして2人は手を繋ぎながら夜の街へ消えて行きましたとさ。

めでたしめでたし。


記念日



「この世界は、私が産まれた時に出来たのではないか」

と、ふと思うことがある。

私が産まれる前のニュースや、誰かの思い出話も、全部が作り物なんじゃないかって。

「幽霊は見た事がないから信じない」
と、同じです。

“過去は見た事がないから信じない”



過去が本当にあったという証明なんて出来ないのです。



もしかしたら、昨日すら無かったのかもしれません。


私も世界も、あたかも昨日までがあったかのように“思い出”というプログラムを脳みそにインプットされて、“今という場所”に投げたされた、という可能性だってある。


だって、そうじゃないって証拠は無い。
まあ、そうだって証拠も無いけど。


どちらにせよ、特に変わりは無いんだろうけど、それぐらい過去も未来もアバウトで、本当に重要で、大切で、かけがえのないものなんて、実はそんなに無いのだと思う。



だから今、膝の上に晩御飯となるはずだった一人前のカレーライスが丸々乗っかっているわけですが、これもそんなに大したことではないのかもしれない。


私は今この“瞬間”にこの世に投げ出され、そのスタートラインなるものがこのカレーライスだったのかもしれない。


つまり、私が悪いのではない。
たまたまこの瞬間に投げ出されたってだけなのだ。

自分でカレーライスをダイナミックにこぼしたという思い出をもインプットされて。




そう思うと、この瞬間も膝から立ち籠めるスパイシーなにおいも、全部が愛おしく、尊いものに感じる。

あー、私は産まれたのだ。

カレーライスをかぶりながら産まれたのだ。


熱いと感じた。
これが生きるということか。


そして、頭にインプットされていた知識を活かして、「そうじ」というものをしようと思う。



さよなら晩御飯
今日はカレー記念日